院長コラム Vol.2
これって、更年期障害? 突然の火照りや熱感、汗が噴き出す。それなのに足は冷たい……。
「ホットフラッシュ」更年期障害の代名詞としてよく知られている症状ですね。でも実は、この症状のない更年期障害も多いことをご存知でしょうか。最近疲れやすい、イライラする、落ち込みがちになる、急に動悸が始まる――こうした症状が主な訴えであることも少なくありません。
更年期(45~55歳頃。個人差があり、さらに幅があります)には、女性ホルモンが減少して閉経に至る身体の大きな変化が起こります。同時に、社会的には育児から子どもの受験・子離れ、親の介護、仕事や地域での人間関係など、さまざまな負担が重なりやすい時期でもあります。そのため、生活のリズムが乱れて自律神経のバランスを崩したり、精神的な変化が現れたりして、これらの症状が強く出ることがあります。
婦人科以外を受診された場合には、不眠や不安、動悸など、それぞれの症状に応じて睡眠導入剤や安定剤などによる治療が行われることもあります。一方、更年期症状と診断されれば、女性ホルモンを補う治療や、症状に応じた漢方薬などを組み合わせ、一人ひとりに合わせたきめ細かな治療が可能になります。さらに、もう一つ大切なことがあります。更年期に似た症状が、必ずしも更年期障害だけとは限らないということです。
実際には、診察や経過をみていく中で、うつ病や他の病気の始まりが判明することもあります。 「たまたま診てもらって、早くわかって良かった。」そんなことも決して珍しくありません。
おうちで心配し続けるよりも、まずは一度ご相談されることをお勧めします。